違いの早見表
| 確認項目 | ICL | レーシック |
|---|---|---|
| 方法 | 眼内レンズを挿入 | 角膜をレーザーで削る |
| 角膜 | 原則削らない | 削って屈折力を調整 |
| 元に戻せる範囲 | 医師判断で摘出可能な場合 | 削った角膜は元に戻らない |
| 注意点 | 感染、眼圧、白内障、位置等 | ドライアイ、ハロー・グレア等 |
「元に戻せる」とは、レンズを取り出すことで手術前の状態に近づけられる可能性がある、という意味です。摘出・交換そのものにも眼内の処置が伴い、リスクがあります。
費用の差は、実際どのくらいか
両方を扱っている医療機関の公開料金を並べると、費用の水準がはっきり違うことがわかります。同一院の例として、先進会眼科が公式サイトで公開している料金は次のとおりです。
| 先進会眼科の公開料金(両眼・税込) | 金額 |
|---|---|
| コンフォートレーシック | 19万8,000円 |
| エクストリームレーシック コンフォート | 22万円 |
| アイデザインアイレーシック | 34万8,000円 |
| ホールICL(−3D未満・乱視なし) | 42万7,000円 |
| ホールICL(中等度以上の近視・標準乱視用) | 67万8,000円 |
※2026年8月16日に先進会眼科の公式サイトで確認した金額です。同院はレーシックの手術申込時に着手金2万2,000円、ICLのレンズ発注時に着手金3万円が必要と掲載しています。他院では料金体系が異なります。
同じ院の中でも、レーシックとICLでは倍前後の差がつくことがあります。ただしこの差は「どちらが得か」ではなく、角膜を削る方法か、眼内にレンズを入れる方法かという治療内容そのものの違いによるものです。費用だけで方式を選ぶ判断はおすすめできません。
どちらを検討するかの判断軸
最終的な適応は検査を受けた医師が判断します。そのうえで、事前に自分の中で整理しておくと相談がしやすくなる観点を挙げます。
- 1角膜の状態
角膜が薄い、形状に特徴があるといった理由でレーシックが適さない場合があります。検査結果で選択肢が絞られることは珍しくありません。
- 2近視の強さ
強度近視では、角膜を削る量が増えるレーシックより眼内レンズが検討されやすい傾向があります。判断は検査次第です。
- 3将来の選択肢を残したいか
ICLはレンズを取り出す選択肢が残ります。一方で眼内に人工物を入れ続けることになります。どちらを重く見るかは価値観の問題でもあります。
- 4総額と支払い方法
手術料金だけでなく、検査費・着手金・保証延長・術後検診まで含めた総額で比較します。
- 5通院できる範囲
どちらも術後の定期検診が前提です。数年単位で通える場所かを確認します。
結論
強度近視だから必ずICL、費用を抑えたいから必ずレーシックとは断定できません。まず適応検査を受け、なぜその方式が提案されているのか、代替手段は何か、合併症が起きたときの対応と総額はどうなるのかの説明を受けたうえで判断してください。